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未来セミナー「ECと物流不動産」パネルディスカッション開催報告

2025.10.28

2025年10月24日(金)13:00~
秋葉原・富士ソフトアキバプラザ 6Fセミナールーム1にて、「ECと物流不動産」をテーマとしたパネルディスカッションを開催いたしました。
当日は約100名の方々にご来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。

冒頭に、日本3PL協会 加藤専務理事よりご挨拶をいただき、続いて、L2コンサルティング株式会社 代表取締役 吉野宏樹 氏によるミニセミナー「荷主から見た物流不動産業界」が行われ、自社物流戦略や物流不動産の選定・導入プロセスについて、実務に即した視点からご講演いただきました。

●パネルディスカッション 第1部:「物流現場における自動化技術のトレンドと課題」
第1部では、物流現場における自動化技術をテーマにパネルディスカッションを実施。モデレーターは引き続き吉野氏と、株式会社タクテック 代表取締役社長 山崎整 氏が務め、以下の皆様がパネリストとしてご登壇。
・Quicktron Japan株式会社 代表取締役社長 蔡 行順 氏
・株式会社ギークプラス 代表取締役CEO 加藤 大和 氏
・プラスオートメーション株式会社
ソリューション事業本部 ソリューション開発部 部長 齊藤 玄 氏
・株式会社YEデジタル 物流DXシステム本部副本部長 浅成 直也 氏
ディスカッションでは、以下の3つのテーマに沿って議論を展開。

①現地点で大手マテハンベンダーとの差分(強み・弱み)はどの様な点があるか
・各社の導入事例を交えながら、柔軟性や導入のしやすさといったロボットの利点、保守体制の課題などを共有。
②海外マテハン・ロボットに対する利用者側の不安をどの様に解消しているのか
・導入フェーズから仕様決定、稼働までのプロセスを通じ、安心感を醸成する取り組みを紹介。
③物流不動産に対する期待・改善要望
・各社の視点から、設備面・運用面における要望や将来的な展望が語られました。全体を通じて、ロボット導入の柔軟性やスピード感が評価される一方で、稼働後の保守体制に対する不安が課題として挙げられ、今後は各社とも保守体制の強化に取り組む方針が示された。 

パネルディスカッション 第2部:「物流不動産の未来展望」
第2部では、物流不動産の未来展望をテーマに各社より意見交換
モデレーター
・シービーアールイー株式会社 本部長兼首都圏営業部長 奥村 眞史 氏 
パネリスト
・霞ヶ関キャピタル株式会社  取締役副社長 杉本 亮 氏   
・日本GLP株式会社 営業開発部 部長/共創事業部 部長 シニアヴァイスプレジデント  小鷲博之 氏
・三井不動産株式会社 ロジスティクス本部 ロジスティクス事業部長兼
イノベーション推進室長    涌井 耕人 氏 
・野村不動産株式会社 都市開発第2事業本部 物流事業部長    稲葉英毅 氏 

冒頭、EC市場の拡大やサプライチェーン再構築の動きにより、高機能物流施設への需要が依然として高いことが共有されました。特に首都圏では、大型マルチテナント型施設や冷凍・冷蔵対応、自動化設備を備えた先進的な施設が注目されている一方、建築コストの高騰が大きな課題となっており、資材価格や人件費の上昇により、物流施設の建築費はコロナ明けに大幅に上昇、現在では坪単価が80万円に達しているとの報告があった。この影響により、土地取得や収益性の見直しを迫られるケースも増加しているとの報告がある中、今後ハード面だけに依存するのではなく、物流不動産に付加価値を持たせることで、さらなる発展につなげていきたいという前向きなコメントもいただきました。 

今回の「ECと物流不動産」パネルディスカッションは、業界の最新動向と課題を共有し、今後の展望を探る貴重な機会となりました。ご参加いただいた皆様、登壇者の皆様に心より御礼申し上げます。


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