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第6回トヨタ・インテリジェント・セミナー開催

2025.12.08

2025年12月5日(金)、富士ソフトアキバプラザ6Fセミナールーム1にて「第6回トヨタ・インテリジェント・セミナー」~フィジカルAIで加速するヒューマノイド革命!~を開催いたしました。

今回のテーマは、次代の産業革命の中心となる「ヒューマノイド・ロボティクス」で、フィジカルAIをはじめとする要素技術の紹介や、世界的なトレンド・将来予測について議論が行われました。中国で急成長するスタートアップ企業や、専門調査機関「高工ロボット産業研究所(GGII)」の日本法人 SoraMindz社 を招き、現地に赴かずして最新かつリアルな情報に触れる機会となりました。

最初に、開会挨拶として、一般社団法人日本3PL協会 専務理事 加藤進一郎より開会の挨拶から始まり、
特別講演として、経済産業省 商務・サービスグループ 流通政策課長 兼 物流企画室長 平林 孝之 氏による「フィジカルインターネットで物流効率化」の講演を頂き、2024年問題について物流業界における課と、フィジカルインターネットの概念と物流効率化の可能性について講演されました。

次に基調講演として、株式会社豊田自動織機 理事 物流ソリューション事業エンジニアリング部長
熊倉 孝 氏により「フィジカルAIで変わる物流革命!ヒューマノイド・ロボティクスがひらく未来」として中国をはじめとするロボット発展の現状を紹介し、ロボット全体の「大脳」としての役割としてのフィジカルAIについて解説いただいた。

企業講演セッションとして世界各地で活躍するロボット関連企業が登壇し、フィジカルAIとヒューマノイド・ロボティクスの最新事例を紹介しました。各社の技術は物流・製造・医療・社会インフラなど幅広い分野で応用可能であり、今後の産業革命を支える重要な要素となります。

<講演プログラム>
第1部:Dynalogi社
 工場内搬送業務に特化したインテリジェント自動化ソリューションを提供。
  ・潜入型ロボット、無人フォークリフト、BIN/コンテナ搬送ロボットなど多様な機種を展開。
  ・ロボット制御システム(RCS)と倉庫管理システム(WMS)を統合するWCSを提供し、
   現場設備とのシームレスな連携を実現。
  ・生産ラインへの部材供給効率を高め、省人化と安全性向上を同時に達成。
第2部:SoraMindz社
 中国の「高工ロボット産業研究所(GGII)」の日本法人。
  ・認識技術や意思決定アルゴリズムの進化により、複雑な環境でも適応可能なロボットを開発。
  ・エンドツーエンドでタスクを遂行できる信頼性の高いソリューションを提供。
  ・単一技術の突破ではなく、包括的な産業エコシステムの構築が重要であると強調。
第3部:NOEMARIX社
 エンボディロボット(具現ロボット)の概念を中心に講演。
  ・汎用型スマートロボット分野に約10年携わり、薬局業務や片付け作業など人間が担ってきた
   日常業務を代替・補助する事例を紹介。
  ・具現化シミュレーション技術を応用し、ロボットが現実世界で学習・適応する仕組みを解説。
  ・実験室での薬剤調合作業や店舗での整理業務など、実用的なフィールド事例を提示。
第4部:MIRACLE-GALBOT社
 中国を代表する人型ロボットメーカー。
  ・自動車生産現場での人型ロボットによる組立作業事例を紹介。
  ・リチウム電池のリサイクル技術で環境負荷低減に貢献。
  ・人型ロボットに対するフィジカルトレーニングを通じ、作業精度や耐久性を向上。
第5部: DEEP ROBOTICS社
 犬型ロボットの開発で世界的に注目される企業。
  ・発電所や大規模施設での巡回点検・パトロール事例を紹介。
  ・四足歩行ロボットの安定性を活かし、危険環境下での安全な作業代替を実現。
  ・人間が立ち入ることが難しい場所での監視・検査を可能にし、社会インフラの維持管理に
   革新をもたらす。

各社の講演は、エンボディロボットの概念を具体的な事例で示すものとなり、参加者は「AIが身体を持ち、現場で人間と協働する未来像」を実感しました。物流・製造・医療・インフラなど幅広い分野での応用可能性が示され、ヒューマノイド革命の加速を肌で感じるセッションとなりました。

フィジカルAIとヒューマノイド・ロボティクスの最新動向を多角的に紹介し、参加者は産業革命の最前線に触れる貴重な機会となりました。今後もトヨタ・インテリジェント・セミナーは、未来の物流・ロボティクス社会を切り拓く情報発信の場として開催してまいります。


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