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【パネルディスカッション】開催の報告(10/26)

2023.11.30

近年、話題によくのぼる物流不動産をテーマに、野村不動産株式会社に全体コーディネートをして創立以来初めてのパネルディスカッション形式でセミナーを開催いたしました。

◆開催挨拶 弊協会 専務理事 加藤 進一郎氏
協会の活動理念「協創と実践」に基づく活動内容が紹介された。現在、約300会員まで拡大し3PLに特化した唯一の団体であること、座学だけではなく現場にこだわるという考え方で運営しており「現場見学会」を年5回位のペースで実施していること等が説明させて頂きました。

◆特別講演 
経済産業省の商務・サービスグループ消費・流通政策課/物流企画室相原課長補佐より、「物流の2024年問題」への対応について講演を頂きました。

講演頂いた内容を2つご紹介させて頂きます。

内容①
・2024年度からトラックドライバーに時間外労働の上限規制(年960時間)が適用
→2030年には34.1%の輸送能力不足が懸念

様々な物流の適正化・生産性向上施策を深く掘り下げて頂きました。

内容②
・物流効率化に向けた先進的な実証事業(補助金)の検討
1.荷主企業の物流施設の自動化・機械化に資する機器・システムの導入等を加速化
2.自動配送ロボットの採算性を確保したサービスモデルを創出し市場の確立・拡大

荷主企業・3PL企業様も多くご参加いただいておりましたので興味深く聴講されておりました。

【第1部】~物流不動産の今後の展望について~
現在の市場状況(過去最大の供給量)をもとに、現状の課題や今後求められる物流施設が
討議して頂きました。

最後に、「物流不動産はまだ20年の歴史だが今後も皆さまのお役に立ちたい」「凄いスピー
ドで変化しており物流業界を一緒に盛り上げたい」「先行事例に注目してもらいながらお役
に立てるような情報を提供していきたい」という前向きな皆さまのメッセージで締めくく
られました。

●モデレーター:(株)一五不動産情報サービス 曽田 貫一 氏
●パネリスト :シービーアールイー(株) 佐藤 亘 氏
        ジーエルアールインベストメント(株) 豊田 伸一郎 氏
ジョーンズ ラング ラサール(株) 友田 健 氏

ディスカッション頂いたテーマを2つ紹介いたします。

テーマ①
・現在の市場の状況は?
→ 供給過多ではないか、一方で空きも増えている、でも需要の下支えは感じる。
→ この20年間で借主の広がりを感じる。(3PL業者から小売業ほか)
→ 今年は過去最大の供給量がある。
→ 2020年以降のコロナ渦の影響が大きい、ビジネスの変化(ECの伸長等)や物流施設
  開発に繋がる

テーマ②
・これからの倉庫は?
→ 労働集約型の設備、人に寄り添った施設、人が働きやすい環境
→ 設備の自動化・機械化により人の定着しやすい環境
・今後の注目ポイント?
→ 日本の土地(地価)は海外主要国と比較して上がらず、海外投資家からの問合せ多い
→ 2024年問題対応のために施設の見直しが求められる、関連法制も変わるはず

【第2部】~物流現場における自動化機器導入の動向とその課題について~
省力化・自動化機器導入事例をベースにした情報提供がして頂きました。

最後に、「物流も働き方改革が求められておりテクラムを活用して新たな共創を生み出して
いきたい」「2024年問題対応で自動化が進むはず、中継点の物流センターをはじめ色々なバ
リエーションに対応できる」「商材のリサーチや現場に必要な高度物流人材の育成に努めて
いきたい」「皆さまの情報収集に応えられる相談パートナーを目指したい(中国製機器とも
付き合える等)」「物流は大変奥が深く多くの導入経験やトラブルを糧に人や会社も育つ」と
いう元気の湧くメッセージで締めくくられました。

●モデレーター:(株)富士経済 竹内 文哉 氏
●パネリスト :(株)APT 井上 良太 氏
        伊東電機(株) 高橋 映治 氏
  (株)千代田組 大城 翼 氏
トーヨーカネツ(株) 奥村 政志 氏
        野村不動産(株) 宮地 伸史郎 氏

こちらもディスカッションされた実施の現場にソリューションを導入された際の事例を3つご紹介いたします。

・事例①:サウザー導入事例/食品系物流倉庫(3PL)
→ サウザーによる重い荷物の搬送
→ 6輪台車による100m往復作業を省人化・無人化

・事例②:WMS導入事例
→ 情報システム視点から導入後、2~4割が失敗と感じている、その内の3~4割が納期
  遅延、2~3割が予算超過、2割が品質
→ WMSと自動化機器の間にある「WC(Control)S<制御>」「WE(Execution)S
  <運用管理>」の設計が重要

・事例③:中国製ケースシャトルを活用した自動化事例/通販
→ 顧客にフィットするアイテムを一緒に探し選択、2年で投資回収
→ TSUNAGERU MAP(インテグレーション)、国内外40以上の国で稼働

物流不動産の成り立ちや急成長をとげられた理由、現場にソリューションを導入する際の事例紹介をさせて頂き、ご参加頂いた方からも「物件選びのコツが知れてよかった」や「導入の際の注意点に興味がある」などのお声を頂き有意義なセミナーとなりました。

この記事をお読みいただいて、ご興味をお持ちいただけましたら、次の機会にぜひご参加ください。


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