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事務局よりお知らせ

【第20回TOPセミナー】開催の報告(11/10)

2023.12.25

経営層向きセミナーとして企画した第20回TOPセミナーを11月10日開催いたしました。

年1回開催している経済・労働環境などの問題についてマクロ的な視点から考察していただいたり、各社の先進的なお取り組みについてご紹介いただくセミナーとなっており大変人気があります。

◆TOPセミナーの様子を紹介
⇒TOPセミナーの開催概要
今回20回目となるTOPセミナーは、厳しい経営環境を逆に力に変えて新たな価値創出や需要創造につなげて、企業として高い成長を続けておられる著名企業の経営層お二方をお招きし開催いたします。

⇒講演の内容について(第1部)
講演テーマ:「トラスコ中山の戦わない戦略」
講師:トラスコ中山株式会社取締役 商品本部 本部長 中山 達也 氏

テーマにもある戦わない戦略とはどんな戦略なのかを一部ご紹介いたします。

戦略① 在庫について
・全体で57万アイテム、手袋だけで約1万アイテム。
・高さ210㎝のジャンボコーン等も在庫する。
・同機能類似品は全て在庫する、在庫を持つと売れる、成長のエネルギー。
・在庫出荷率(回転率)を重視、22年は91.7%。

戦略② 物流について
・物流を制する者が商流を制す。
・即納を支えるサービス、独自の「固定費型物流」で即納と配送コスト低減を実現。
・「目指すは日本最大の工具箱」(VTRで紹介)

戦略③ 持つ経営について
・物流センターから営業用PCに至るまで自前で所有、リース資産ゼロ。
・持つことで、企業としての機能強化と中長期のコスト低減を実現。

戦略④ 仕組みの追求について
・人の頑張りが差を生むとは逆の発想。
・年間1,000万件の見積をAIを活用した「即答名人」に移行。
・サプライチェーン効率最適化に向けて、ユーザ直送サービスや荷合わせを推進。
・即納こそ最大のサービス、納品待ち時間ゼロを目指す。

役員全てのスキルセットの360度評価等をオープンにするなど新しい形の企業であり、本日の「戦わない戦略」も皆さまの仕事に大変役に立ったと思われます。

⇒講演の内容について(第2部)
講演テーマ:モノタロウの成長を支えるサプライチェーン高度化戦略
講師:株式会社MonotaRO 執行役 物流管掌物流部門長 吉野 宏樹 氏

講演頂いたMonotaRO社の取り組みを2つご紹介いたします。

取り組み①
差別化戦略について(早く、正しく、安く、物を動かす)
コロナ、ウクライナ、2024年問題等の社会情勢の変化も受けて、物流部門からサプライチェ-ン全体に課題が移ってきている。

・利便性の向上・・・自社倉庫への在庫化。
・在庫のメリット・・・お客様への当日出荷が可能。
リードタイムが短いほどお客様の売上げが伸びていく(価格だけが価値では無い)
                 ↓↓
在庫点数が拡大、やりたい能力に合わせて物流センターへの大規模投資。
在庫化候補対象アイテムをアルゴリズムで最適化し、顧客利便性を追求。
2022年は4.5万SKUが加わり、2.4万SKUが退場している。

・課題としては非在庫品の納期や大量注文への対応
上流と在庫連携し新受発注システム(OMS=オーダーマネージメントシステム)
で直接納品を進める。サプライチェ-ンの高度化イメージ。
取り寄せ品、欠品、大量注文であってもどの様にして納期を縮めるか。

取り組み②
サプライチェーン高度化戦略について(物流価値向上に貢献するアプローチ)

サービズレベルの向上やマストの最適化をアプローチと指標を明確にして進められている。
物量の最適化=出荷物量は出来ないが入荷物量はコントロール出来る。
・いくつ在庫すべきか、どの間口に在庫すべきか、どうやって発注すべきか。
入荷コストと保管コストを最適化する、商品によっては複数の間口。
発注量のコントロールEOQ(エコノミック・オーダー・クオンティティ)
体積が大きい・・・一回あたりを少なく
体積が小さい・・・一回あたり多く

同社の成り立ち、成長を続ける意義・考え方なども講演頂き、聴講者にとって参考になる内容になったかと思います。

業界トップ2社が顔を揃えるセミナーは大変珍しく、当日参加された70名を超える方々からは、成長企業に学ぶという点で大変好評でした。
この記事をお読みいただいて、ご興味をお持ちいただけましたら、次の機会にぜひご参加ください。

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